ロウビジョンケア
視力が著しく低下した方にも見える喜びを感じさせることの出来る可能性をもたらしてくれるのがこれから紹介する機器たちです。
一般のメガネ店では取り扱っているところが少ないのであまり見慣れないかもしれま
せんが、こういう情報も知っていて損はないと思います。
モニターに文字等を大きく映し出す器械です。他の機器と比べて、ズームで高倍率
を得ることが出来、鮮明な画像を得ることが出来ます。
また、拡大読書器はその方の視力や視野に合わせ、眼鏡などと併用することが大切
とされています。ぜひお気軽にご相談ください。
タイプは卓上型と携帯型、音声読み上げ型があります。
卓上型
卓上型は本体の下に読みたいものなどを置くと、モニターに拡大画像が映し出さ
れるタイプ。
携帯型
携帯型は持ち運びに便利で近くだけではなく遠くのものにもピントを合わせるこ
とが出来るタイプもあります。
音声読み上げ型
音声読み上げ型は書類をスキャナで読まして音声で読み上げるタイプ。雑誌な
ども正確に文章部分だけ読みます。
点字ディスプレイは点字を表示する電気機械式機器であり、一般に平坦な表面
に穿たれた穴からドットが上がってくることで点字を表します。
点字(てんじ)とは、視覚障害者が触覚で読む字で、点(盛り上がり)によって文
字・数字を表現します。通常用いられる点字は横2×縦3の6つの点で表されます。
ルーペといわれるとこれは身近にあるもので親しみを感じますが、たかがルーペ
、されどルーペ。正しく使用すれば、視覚障害者の方に見える喜びをもたらすこと
も出来るのです。
そのためには、まず見たいものにあわせて使いやすいタイプを選ぶこと。適正な
度数のメガネと併用すること。ルーペの使い方をしっかりと把握することが大切に
なります。
●タイプ
ルーペのタイプは大別して「手持ち式」「スタンド型」「携帯用」の3つに分かれます。
手持ち式ルーペ
LEDランプ付きで明るく、倍率も高いものをご用意。
スタンド式ルーペ
焦点距離を自分であわす必要がないルーペです。
携帯式ルーペ
持ち運びに便利ですが、少し視野が狭くなります。
●使い方
ルーぺの正しい使い方は、基本的には「ルーペを眼に近づけること」です。歪み
を少なくし、視野を広く保ち、ルーペの持つ力を充分に発揮することが出来ます。
ルーペを眼から離すと、歪みが大きくなり、視野も狭くなってしまいます。しかし、
メーカーによっては目から少し離した方が見易い設計のものもありますのでご注
意下さい。
書見台
また、ルーペを使うときは書見台を使うと楽な姿勢で長時間見られるため、疲れ
軽減にもなります。
●倍率
ルーペの倍率は、メーカーにより計算方法が異なるために同じ倍率の商品でも
メーカーによって見易さが異なることがあります。
倍率での表記をせずに、メガネレンズの強さ等をあらわすときに使うDiopterで
表しているメーカーもあります。
(12D 20Dなど) なお、これは倍率ではありませんのでくれぐれもご注意下さい。
これらの補助具はどこにでも置いているものではなく、ルーペ以外のものは補
助申請の対象にもなっているので、ファイングラスに是非ご相談ください。